本日4月1日より「GXリーグ特設サイト」が公開されている。
2022年2月1日から同年3月31日まで募集された「GXリーグ基本構想賛同企業」では計440社が賛同した。

GXリーグは、野心的な炭素削減目標を掲げる企業群が、排出量削減に向けた投資を行いつつ、目標の達成に向けた自主的な排出量の取引を行う枠組み。日本企業の環境投資を正当に評価する構造づくりや、官民連携でのルール形成能力の向上などを課題に掲げ、経済社会システム全体の変革と新たな市場の創造を牽引し、国際ビジネスで競争力を発揮できる環境の構築を目指す。（出所：経済産業省）

今後2022年秋以降に、カーボン・クレジット市場も含む実証事業を実施予定。2023年4月の本格始動を目指し、活動詳細を掲載していくとのこと。

GXリーグの創設に伴い企業の意識向上が期待されるが、賛同企業の削減取り組みの参加が任意であることや、参加によるインセンティブが弱く、現時点では目標未達成による罰則などのペナルティーも課されていないことから、自主性に一任された取り組みでどの程度成果が得られるか見通しが立ちづらいという課題がある。また、自主性による削減クレジットは現段階で国際的には通用しないことも懸念点だ。こうした課題から46％の削減目標達成には、削減量を増幅させるための義務的な制度設計とグローバル基準に準拠したクレジット制度の設計も並行実施していく必要性が専門家間で議論されている。

特設サイト（https://gx-league.go.jp/#about）

[参考]
経済産業省｜GX-league特設サイト　https://gx-league.go.jp/#about
経済産業省｜440社の「GXリーグ賛同企業」と共に、カーボンニュートラルに向けた社会変革と新たな市場創造の取組を進めます　http://urx3/nu/dMWu
気候変動イニシアティブ（JCI）｜JCI連続ウェビナー 第1回「脱炭素実現へカーボンプライシングはどうあるべきか」https://japanclimate.org/news-topics/webinar_carbonpricing/

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