エネルギー管理部 部長 百成 宗治

エネルギー管理部 部長 百成 宗治

RE100電力株式会社
エネルギー管理部 部長

チーフアグリゲーター

成 宗治

太陽光業界に参入された理由・経緯は?

電力の業界に参入したのは、2016年。小売電気事業への参入が全面自由化された年でありますが、「新電力」というキーワードの新規性・ベンチャー気質に惹かれ、ある新電力会社で勤務することとなりました。当時は卸電力市場の価格が安定している、かつ価格の競争も激化していなかったことから、新電力事業の収益性高い「FIT黎明期」で買取価格が高い時代。太陽光発電所の開発・施工事業も好調でした。
振り返ると、社内で右も左も分からないなかで、営業で用いるツールの整備や、新規商品の開発に取り組んでいましたね。

これまでで一番の大仕事

自己託送のシステム構築です。構想1年半、システム開発1年という長丁場を経て、昨年8月に代行サービスを開始させました。今でも多くの事業者が自己託送案件に着手しているとは言えませんが、構想を始めた当時は「自己託送」という言葉自体が知られていませんでした。そのため、参考にする事例やインターネット上に資料がなく、自ら送配電事業者や経済産業省に何度も足を運びヒアリングを行いながら、システムの要件を策定する必要があったのです。

これまでで一番の失敗談

2021年1月の卸電力市場の価格高騰を受けて、業務の進め方やリスク管理体制を大きく見直しました。この件はニュースにもなったため皆さんご存じかと思います。それ以前の2020年はコロナ禍での経済活動の停滞により市場価格が安価で、新電力事業も好調でした。そこから予期せぬ形で市場価格・インバランス単価が跳ね上がったわけです。
電力の調達価格の安さに慣れ、危機感を喪失してしまったのです。
いわゆる「ゆでガエル」状態になった訳です。常に危機管理することが教訓として得られました。

仕事をする上で心掛けていること

良く皆さんが口にする「ひらめき」と言う言葉がありますが、突然良い案が生まれてくる事は無いと思っています。目的とするモノを構築する過程で、常に頭の片隅に課題を置き続け、一見関係の事象、物事であっても様々なものを見聞きし、頭の中のおもちゃ箱に多くのものを貯めていきます。その中で発想力を高めていくことで、「ひらめき」を得られると考えています。
色々な情報を集める楽しさ、創意工夫を続ける楽しさを感じていかなければ仕事というのは長続きしません。楽しくあるべきですね!

今後求められる取り組み

エネルギー管理部 部長 百成 宗治

これからは需要家とEPC事業者、小売電気事業者が三位一体となり、顧客満足度の高い商品創りが求められてきます。市場の変化が激しいいま、三者がwin-winな関係を築くことは非常に重要です。

これまで太陽光発電は投資対象としての側面が強い商材でした。しかし、ここ数年の電力市場価格変動に伴うエネルギーコストの上昇などを理由に、需要家自らが使う電源、インフラ機能へと変化しています。さらに国から脱炭素に向けた対応が迫られ、FITからFIP、非FITへ制度移行が進むなど、企業の危機感は益々高まっている状況です。これらの背景から、環境に対する付加価値や顧客満足が求められる時代へとニーズの変化が見られます。

こうした状況下で、EPC事業者と小売電気事業者が需要家に対し、顧客満足度を高めるには【アグリゲート】機能(サービス)が重要です。特に非FIT発電所を扱う際には、事前に発電量を予測し計画を提出するという業務が発生するため、必要不可欠な機能となります。弊社がBtoBサービスを主力としているなかで、我々は、今後アグリゲーションに関わるサービスを拡充させることで他社との差別化を図り、企業のニーズに応えられる【アグリゲーター】としてシステム開発、更新に力を入れてまいります。

エネルギー管理部 部長 百成 宗治

太陽光部材のスペシャリスト 持木 功一

関東エリア営業担当 中野 佳樹

チーフアグリゲーター 百成 宗治

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