電気は貯めておくことができないため、発電事業者および小売電気事業者は電力の安定供給のため、計画値同時同量制度のもと30分単位で需給が一致するよう計画遵守に努めなければいけません。
電気の需要量は季節や気象状況、時間帯によって大きな差があります。特に1年の中でも夏の昼間は電力需要が大幅に伸びる傾向があります。一方、冬は昼間時間の使用量は伸びないものの、全時間帯で電力使用量が底上げされるような傾向があります。
また、太陽光は天候の影響も受けることから、気象状況の違いによっても電力需要が大きく変化します。そして電力需要の変化は、生活サイクルや操業計画のような社会要因にも強く支配されています。
図は特定の消費者を想定した季節に応じた時間ごとの需要の変化です。1日のなかでも時間によって大きく変化すること、1日の需要パターンも、休業日と操業日でまったく変わることがわかります。