電力調達の流れ

1.計画の作成

サプライヤーは需要家の業種、業態などの企業特性と天候情報を加味した精度の高い需要予測をもとに、電力の調達計画を立てます。その予測をもとに、需要計画、調達計画、販売計画、発電計画として電力広域的運営推進機関(OCCTO)に提出しています。

2.電力の卸売市場

国内で電力の売買を行う唯一の会員制卸電力取引市場取引所として、一般社団法人日本卸電力取引所(JEPX)が設立されています。サプライヤーは電力の調達を行う上で、主に電力需要と供給状況の変化により市場価格が変動するJEPXスポット市場を活用することで日々の需要予測を策定し、計画を立てています。取引価格は通常、平日昼間の時間帯が最も高く、休日や夜間は安くなります。また、季節によっても価格は変わり需要の大きな真夏や真冬は高くなる傾向があります。卸電力取引が活性化することにより、小売事業者は経済合理的な電源調達が可能となり、小売市場における競争環境と低廉で安定的な電力供給の実現につながることが期待されています。

3.需給管理と需給調整

気象条件の変化等に伴う需要予測および発電量予測の変更に応じて、JEPXの1時間前市場などで不足分を調達し計画の変更を行います。また、実際に電気の発電と消費が行われている時間帯については、一般送配電事業者から送られてくるリアルタイムの電気の使用量のデータを必要に応じて、設置した発電量メーターから送られるリアルタイムの発電量データをモニタリングし、調整を図っています。

電力調達の流れ

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